愛犬トラベラーのHappy紀行Vol.17

【愛犬とGo To トラベル】第2弾 伊豆高原の全室スイート&オーシャンビューのホテルに泊まる旅

[2020/11/30 6:01 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]

静岡県伊東市に位置する「ヴィラージュ伊豆高原」は滞在型温泉リゾートです。“愛犬と過ごす大人のリゾートホテルステイ”をコンセプトにしていて、約80㎡の広さが自慢のペット専用スイートルームがあります。大型犬には専用ルーム付きのお部屋もあって、ワンコと一緒に楽しく快適な旅を満喫できるのです。今回もわが家の愛犬ウイペットの「ジギーベイ&リーティラ」と1泊2日の旅に出かけました。Go To トラベルキャンペーンで、またまたお得な旅を満喫してきました!

GoToトラベルキャンペーンのお得感は半端ない!

今回も旅の予約には「じゃらんnet」を利用しました。例えば、大人2人+ワンコ2頭で宿泊の場合には、通常1泊2食付きで3万5280円なのですが、Go To トラベルキャンペーンの35%OFFを利用すると1万9932円になります。そのうえ、「地域共通クーポン」として、登録店で食事や買い物に使える5000円分のクーポン(宿泊代により金額は変わります)を現地でもらうことができます。しかも、このホテルはワンコ2頭まで1部屋に宿泊可能で無料。ということは、1泊2食付きで大人1人7466円ということになります。夕食の内容で価格が変わりますが、かなりお得感があります。ワンコも一緒でこの宿泊費はハッピーすぎます! もちろん、新型コロナウイルスの対策は万全にしていく必要はありますし、現地でも考えた行動をとることが大切です。それが問題ないという飼い主さんには、ぜひともキャンペーンを利用して旅に出ることをオススメします。

現地までは約3時間のドライブ

千葉県在住の私は、自宅最寄りのインターチェンジから高速道路に乗ります。今回は比較的近場なので9時に自宅を出発しました。京葉道路から首都高速を抜けて、東名高速道路に入ります。なかなかクルマ酔いに慣れないリーティラは東京料金所を抜けたあたりで吐いてしまいました。そこで、一番近い港北PAで休憩。クレートをキレイにし、気分転換に散歩をして再び出発です。その後は、厚木ICで小田原・厚木道路を経由して、海沿いの135号線を走りました。

ワンコ参拝OKの神祇大社へ

最初に立ち寄ったのは「神祇大社(じんぎたいしゃ)」です。ここは伊豆高原の国道135号線沿いにある、八百万の神々を祀っている大社です。境内にはご祈念された約60の象形文字が刻まれた石があり、それぞれの石を踏むとご利益があるといわれているのです。しかも、愛犬と一緒にお参りができて、ペット用の水場も用意されています。ジギーベイとリーティラも手足をお清めしてから、お賽銭を入れて祈願しました。もちろん、私もよい仕事ができるようにと、商売繁盛の祈願も忘れずにしました。

この大社には人間用のほかに、ペット用のお守りや絵馬(各500円)も用意されています。絵馬は、犬の顔の形をした犬用と猫の顔の形をした猫用があります。さっそく、わが家の愛犬のジギーベイとリーティラの健康を願って、絵馬を書いてみることにしました。絵馬の代金を納めると「お祓い・魔除け」の意味がある鈴を「さやさや」と巫女さんが鳴らしてくれるのですが、臆病なリーティラは逃げ腰になっていました。初めて聞く音で、少し怖かったようです。怖がりの子は抱っこしたまま、お祓いをしてもらうとよいかもしれません。そして、その後に絵馬に願い事を書いて結びに行きます。境内に結んである絵馬は、ほとんどがペット用の絵馬でした。多くの愛犬家・愛猫家がここを訪れているようです。私たちが行ったときにも、ワンコ連れの人がたくさん訪れていました。

愛犬と一緒に伊豆高原で気ままに過ごす

神祇大社を後にして、いよいよ宿泊するヴィラージュ伊豆高原に向かいます。ホテルへはクルマで5分と目と鼻の先です。周辺にはリゾートホテルや別荘などが点在しています。バブルの時期に建設されたのだろうなと思うような豪華な保養施設も見られました。ここはとても静かな海を臨める別荘エリアなのです。

ホテルは15時からチェックインできます。まずはクルマをエントランスに停めてフロントに向かい、必要事項を記入します。宿泊できるのは小型犬~大型犬が1部屋に2匹まで。ワンコの宿泊は無料です。犬種・頭数などは予約時にホテルに知らせる必要があります。1年以内に狂犬病予防接種・ワクチン接種をしていることが条件で、証明書やそのコピー等を持参する必要があります。しっかり接種が1年以内であることもチェックされました。宿泊ができない犬種もあるようなので、事前にチェックが必要です。また、残念ながらワンコ以外のペットの利用はできないそうです。

愛犬と一緒に泊まれる部屋は1Fと2Fの専用フロアです。私は2匹連れての宿泊でしたので、広めのスイートルームを予約しました。フロントでチェックインをしたあとは、ペット専用の入口と通路がある場所までクルマを移動しました。駐車場はその目の前にあります。フロントのあるロビー、レストラン、エレベーター等、共用施設エリアにはワンコは入れません。クルマを停めて、ペット専用の入口から客室に向かいました。外観はリゾートマンション風で、吹き抜けが多く開放感があります。

鍵を開けて部屋に入ると、その広さに驚きました。リビング、ダイニング、キッチン、和室、寝室2部屋、お風呂、トイレなどがそれぞれ独立した広々とした空間で、貸し別荘感覚です。玄関も廊下もとても広いのです。ペット専用の部屋ということで、以前に宿泊したワンコが悪さをしたなあという跡は所々に見受けられますが、とても清潔で、気になるニオイはありません。部屋では寝室・お風呂の使用以外はペットFREEなので、さっそくジギーベイとリーティラは上機嫌で探検を始めました。部屋が広いので、2頭で走っていました。

コンドミニアムタイプなので、キッチンには、冷蔵庫、電子レンジ、IHコンロ、電気ポットが完備されているので、食材を持ち込んで調理をすることも可能です。また、デリバリーのピザや寿司、ガストなどに出前を頼むこともできます。自由気ままに過ごせる感じが、とても気に入りました。

ワンコ用に用意されているものは、屋根付きケージ1つ(幅75×奥行56×高さ63㎝)、ペットシーツ(シングル)、粘着ローラー、フードボール(フード&水用)、消臭剤、マナー袋です。それ以外の用意はありませんので、必要なものは持参しました。2頭目のケージは用意がありませんので、持参する必要があります。駐車場も近く、部屋自体が広いので、ペット用品も何を持ち込んでも大丈夫だと思いました。

ひと息ついて、ドッグランへ

このホテルには、エントランスの横の池の前にドッグランがあります。池には大きな人工滝があって、滝から落ちる水の音が聞こえて心地よいです。自然の地形を利用した長方形のドッグランなので、ダッシュも可能。ほかのワンコは利用していなかったので、ジギーベイとリーティラの貸切です。リードを外した途端に走り始めました。

このドッグランからは海を眺めることもできます。私はベンチに座りながら、池の水の音を聞きつつ、その海をしばらく眺めていました。とっても贅沢な時間です。ここには数本の木が植えてあるので、日差しがきつければその木の日陰でワンコを見守ることもできます。ワンコが楽しいだけでなく、飼い主も癒される素敵なドッグランだと思います。ただ、もともとは芝が敷かれていたようですが、季節柄ところどころ芝がなく土が露出しているので、ワンコの足が汚れます。その足で飛びつかれると、飼い主の洋服も汚れてしまいます。汚れても平気な服装で行かれることをオススメします。

走り回って満足したジギーベイとリーティラですが……。案の定、満足度が高い分だけ足が汚れています。ペット専用口の前に足洗い場が用意されているので、そこで土を洗い流してから部屋に向かいました。ドッグランに行くときには足ふき用のタオルを持参するとよいと思いました。

まずは部屋のお風呂を満喫

部屋には大きなお風呂があります。しかもガラス張りなので、景色を眺めながらお風呂に入ることができます。お部屋のお湯は温泉ではありませんが、まずは日が暮れる前に、この癒しを体感することにしました。ジギーベイとリーティラはお風呂には入れないので、とりあえず浴室の洗い場まで来て待機です。ここでは、私だけが満足感を味わいました。

お部屋で豚しゃぶを楽しむ

このホテルでは夕食を選択することができます。もちろん、レストランで頂くプランもありますが、ジギーベイとリーティラをお留守番させるのをなるべく避けたかったのと、できるだけ3密を防ぎたかったので、予約の時点で部屋食を選択しました。豚しゃぶ、牛しゃぶ、牛すき焼きの中から、私は豚しゃぶを予約しました。部屋には、ダイニングテーブルの上には鍋セット、冷蔵庫の中にはお重に入った豚しゃぶの材料と調味料が用意されていました。豚しゃぶの食べ方が書かれた用紙も置いてあって、親切さを感じました。

ジギーベイとリーティラも私が食事の用意を始めていると、ダイニングテーブルの横にしっかりスタンバイを始めたので、まずは彼らに食事してもらうことにしました。その後、私のディナーです。彼らの視線は避けられず、ネギ類を鍋に入れる前に豚肉・白菜をしゃぶしゃぶして、一緒に満喫しました。最後に私の食べる豚しゃぶがネギ類だらけになったのはいうまでもありませんが……。 昆布だしを使用しているので、豚肉も野菜もとてもおいしくいただきました。豚肉は国産で、とても柔らかく、私の大好きな湯葉もあったし、最後のうどんも満足感たっぷりで頂きました。

自家源泉から注ぐ温泉で疲れを癒す

このホテルには、大浴場、露天風呂、サウナが完備されています。自家源泉から注ぐ天然温泉と眼下に広がる伊豆高原の緑、相模湾の海を眺めながらゆっくりと癒しの時間を過ごすことができます。泉質はアルカリ性単純温泉です。体に優しい成分の薄い温泉なので、刺激が少なく、幅広い年齢層の人にオススメです。

ジギーベイとリーティラはしばしのお留守番で、私は大浴場に向かいました。途中、美しいライトアップを見つけました。なんだか得した気分になりました。大浴場にはほとんど人がいなかったので、貸し切り気分で入ることができました。露天風呂から空を見上げると、たくさんの星が見えました。やはり温泉は温まるし、疲れも取れるし、気分も穏やかになるし、「温泉はいいなぁ」「次はどこに行こうかなぁ」などと思いながら温泉を満喫しました。

朝は鳥の声を聞きながら散歩を楽しむ

翌朝はホテルの周辺を散策。寒いかなと思ってジギーベイとリーティラにマントを着せましたが、11月とは思えないくらいの暖かさでした。のんびり歩いていると、あちらこちらから鳥の声が聞こえてきます。この辺りは野鳥が多く、ホテルに池などの水場もあるので鳥が多く集まっているようでした。野生のサギも遊びに来ていました。鳥の声が心地よく、とても幸せな気分になる散歩でした。

バイキングの朝食をお腹いっぱいに堪能する

ジギーベイとリーティラは昨夜と同じように、先に朝食を部屋で済ませました。レストランにワンコを連れていくことができないので、残念ながらジギーベイとリーティラは部屋でお留守番です。私はレストラン「IZUMI」に向かいました。混雑を避けたいので、朝食終了のギリギリの時間を選びました。入口では消毒に加えて、利き手にビニールの手袋をします。朝食は約40種の豊富な和洋ビュッフェです。ライブキッチンもあり、オムレツとフレンチトーストがオーダーできます。伊豆らしく、焼き魚も豊富です。

私は、肉じゃが、卵焼き、きんぴらごぼう、黒はんぺんフライ、焼き魚、お味噌汁、ご飯などの和朝食にしました。でも、どうしても焼きたてパンが食べたくなって、デザートと共に……。食べ過ぎてはいけないと思いつつも、お腹いっぱいにまりました。バイキングはいつも同じ失敗をしてしまいます。太るぞ、これは……。

初めてロープウェイに乗る

チェックアウトは11時。ゆっくりホテルを出発しました。少しクルマを走らせて伊豆の国市にある「伊豆の国パノラマパーク」に向かいました。ロープウェイに乗って約7分で到着する葛城山(かつらぎさん)の山頂の空中公園からは、駿河湾を望む360度の大パノラマを見ることができます。ラグジュアリーな展望デッキ「富士見テラス」があって、カフェを楽しみながら絶景を眺めることもできるのです。国道をまたいで山頂へと一気に上がる全国でも珍しいロープウエイで、最大傾斜は約36度。急斜面をゴンドラがふわりと上がっていく感覚が何ともいえないとか。それだけでも楽しそうですが、なんとワンコ同乗OKなのです。

発券所は麓の建物内にあり、そこから乗車場まで階段で上がるのですが、小型犬であればそこまで抱っこで移動できれば問題ありません。中型犬・大型犬はクレートを貸し出してもらえるので、そのなかに入って乗車します。発券所で「中型犬2匹なのですが」と伝えると、「クレートが全部使用中なので、抱っこで乗車場まで行けるなら待たずに乗れますよ」とのことでしたので、両脇に2頭を抱えてそこまで行くことに。鍛えておいて良かったです。ワンコの乗車は無料ですが、大人往復は通常2000円かかります。しかし、ホテルでもらったGo To トラベルキャンペーンの「地域共通クーポン」を利用すれば1600円になるということでしたので、それを利用しました。

さあ、いよいよ乗車です。ジギーベイはゴンドラが動くのを見て興奮気味です。怖がりのリーティラはここでもへっぴり腰です。でも、乗車後はどちらも意外と落ち着いて、楽しんでいる様子でした。ときどき、窓から景色も眺めていました。四方を窓で囲まれたゴンドラからは、360度で景色を眺めることができます。眼下には国道、振り返ると伊豆長岡温泉の街並み、正面は山の紅葉を見ることができるので、写真を撮ったり、キョロキョロしているうちに、あっという間に山頂駅に到着します。この日は雲ひとつない快晴。「うわぁ」と声が出るほど、山頂からの眺めは絶景です。富士山も空の青さに映えて素晴らしい姿を見ることができました。こんな絶景を見られる場所があったのかと、心から感動しました。

この空中公園は展望デッキがある「富士見テラス」と山頂展望台や富士見の足湯などがある「山頂展望広場」、幸せの鐘などがある「恋人の聖地」の3つのエリアに分かれています。それぞれのエリアに楽しめるスポットがあります。私たちはそれらのエリアを巡る遊歩道を散歩しました。美しい自然を楽しみながら、この山の由来でもある「葛城神社」や105体ものお地蔵さんが並ぶ「百体地蔵尊」に遭遇したりしました。この「百体地蔵尊」は鎌倉時代からこの地に鎮座していて、病気回復の願掛けにお参りする人が絶えないパワースポットでもあるそうです。赤い腹掛けには願い事が書かれ、黄色い腹掛けは回復したお礼が書かれているそうです。ジギーベイもリーティラも興味津々です。その先にあるボードウォークを歩いている時には歩きにくいのかバタバタ歩いています。何度も笑いました。「恋人の聖地」のエリアにある「幸せの鐘」も鳴らしてきました。ジギーベイとリーティラと「永遠の愛」を誓いましたよ(笑)。

1周して「富士見テラス」に戻ると、和カフェ「かつらぎ茶寮」の30席あるという絶景デッキ席でお茶などを楽しむことができます。そのほか、「富士見だんご」や「富士見だんごソフト」も楽しめます。また、「葛城珈琲」ではオレンジジュースとザクロのシロップでつくるノンアルコールカクテル「かつらぎサンライズ」という珍しい組み合わせのドリンクも楽しめます。私は朝食を食べ過ぎてお腹いっぱいで、飲食はできませんでしたが、利用しているみなさんは笑顔でしたので、おいしいのだと思いました。

伊豆の国パノラマパークは、伊豆半島に観光に行くときには外せないスポットだと思います。特に冬期は富士山が見える確率が高いそうです。愛犬と一緒に絶景を満喫できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。絶景を満喫した私たちは、再びロープウェイに乗って山を下りました。そして、まだ残っていた「地域共通クーポン」でお土産をしっかり購入してから、帰路に着きました。

まとめ

新型コロナウイルスの対策をしながらの旅でしたので、多くの人と接触しないように考えながら行動をしました。宿泊したヴィラージュ伊豆高原では、朝食の時間以外は、ほかの人に会うことはほとんどありませんでした。また、チェックアウト時にスタッフの方々が、施設の隅々まで消毒と清掃をされていました。新型コロナウイルス感染症対策とはいえ、私たちが安心して快適にすごせるようにというホスピタリティに感動しました。

訪れる場所も外にある施設を選びましたので、気遣いなく過ごせました。今回の旅では、ジギーベイやリーティラの健康祈願ができたこと、また一緒にロープウェイに乗って絶景を楽しめたことが思い出に追加されました。ホテルも広々していて、気ままに、幸せな時間を過ごせました。伊豆高原には今回訪れた場所以外にも楽しい場所がたくさんあります。ワンコとともに行ける楽しい旅を計画してみてはいかがでしょうか?

※現在、新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。「GoToトラベル」も地域によっては自粛されていますので、旅の計画は十分に検討されることをお勧めします。

[ペットジャーナリスト 阪根美果]