「ペットのニオイ消臭には絶対の自信あり!」プロの技を試してみた

[2019/07/05 6:01 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]

ペットを飼っている人なら誰もが悩んだ経験があるペットの消臭。いろいろな消臭剤を試してはみたものの、「これ!」というものが見つからない。結局はニオイを消しきれず、ペットがまた同じ場所で糞尿をしてしまったという結果になることが多いものです。

その場所が防水加工された場所であれば問題ないのですが、フローリングや柱など素材が木である場合は、隙間に入り、奥まで浸透してしまいます。また、サッシの裏側、部屋の壁と床の隙間など、掃除が思うようにできない場合は、つねにそこからニオイが漏れてくることになります。「このニオイは何とかならないものか」「来客時にニオイが気になる」「賃貸住宅の解約時にニオイを消したい」という人にオススメのFreeeのペットの消臭を試してみました。今回は猫の飼育スペースの消臭作業です。

Freee
孤独死、自殺、殺人など死亡事故の現場を現状復帰させる専門の技術をもった特殊清掃のプロ集団。その技術を駆使したペットの消臭にも定評があります

ペットのニオイを落とすには

人間が不快に感じるペットのニオイは大きく分けて3つの要因があり、これらのすべてのニオイを取り除かなければ、ペットのニオイを取り切ることはできないそうです。

 ▶ 糞尿から発生する雑菌のニオイ
 ▶ 尿に含まれるアンモニアのニオイ
 ▶ フェロモンのニオイ

3名が手際よく作業していきます

そのため、上記のニオイを取り去るために、徹底的な洗浄を施します。Freeeでは3つの工程で消臭を行っていきます。

・ペット専用の消臭洗剤
オリジナル洗浄洗剤を使用し消臭します。臭気成分を分析し、臭気を元から分解することが可能な消臭洗剤です。

・特殊清掃のノウハウから生まれた消毒剤(RB酸水)
特殊清掃現場でも使用している自社製品のPB酸水を噴霧し、ペットの糞尿から発生している雑菌・ウイルスを殺菌します。この消毒剤は、糞尿を餌にする害虫対策にも効果的です。

・フェロモン分解作業
フェロモン臭を熱処理により分解していきます。壁や床、家財に至るまで、汚れている可能性のある個所は徹底した処理が必要になります。

部屋の隅々まで殺菌・消臭

猫の飼育スペースの消臭って何をやるの?

今回は、引っ越しで家財道具をすべて運び出したあとの消臭作業でした。引っ越し以外の消臭時も部屋の家財道具をすべて移動させることが好ましいようです。細部におよぶ洗浄がなければニオイが落ちないため、機械任せではなく、細かい作業は必ず人の手作業で行っています。サッシのレール、押し入れの奥、部屋の隅など徹底的に洗浄していきます。その手順は下記のとおりです。

① 床に付いた糞尿、汚れ、ゴミなどを取り除く
② ペット専用の消臭洗剤で洗浄を行う
③ 同様に家財や窓も洗浄する
④ 臭気を吸った壁紙を剥がしたり、壁を拭き取ったりする
⑤ 消毒剤(RB酸水)の噴霧を行う
⑥ フェロモン臭を分解するため、熱処理をする
⑦ 除菌効果も狙ったオゾン燻蒸作業で残った臭気を分解する

ペット専用の消臭洗剤で洗浄
消毒剤(RB酸水)の噴霧
スチーマーで熱処理

壁と床の隙間に尿が入り込んでしまったら?

木の素材に染み込んでしまった場合には、そのニオイを取るのは難しいそうです。その場合には壁や床を剥がし、染み込んだ場所を特定して、特殊なペンキを塗ってニオイを封じ込めます。その後にリフォームで壁の開口部を直します。わが家の場合は、猫の尿が部屋の隅の隙間から入り込んでしまったために、壁を剥がすとかなり強いニオイが染み込んでいました。このニオイを消すことができるのか? と思いながら作業を見守りました。

ニオイが染みこんだ壁を開口
内部までしっかり消臭

まとめ

今回はFreeeから3人の作業員の方にきていただきました。最初から最後までとても丁寧で、その作業は細部にまで渡り、感心しながら見ていました。最終的にすべての部分のニオイを確認しましたが、無臭に近い状態で、とても満足のいく仕上がりでした。ニオイに悩んでいる方には特にオススメです。同時に除菌もできるので、年に1度の大掃除としての利用を考えてもよいと感じました。

[ペットジャーナリスト 阪根美果]