「愛犬トラベラーのHappy紀行」Vol.6

1日4組限定のプチホテル「青空の扉」に泊まる癒しの旅

[2018/08/08 6:01 am | 阪根美果]

北八ヶ岳のR299は「メルヘン街道」と呼ばれる、諏訪ICから八千穂高原ICを結ぶ道路です。2018年4月28日にその八千穂高原ICができたことで、上信越道に直結したばかりなのです。現在、メルヘン街道協議会が中心となって、この街道沿いを盛り上げていこうと「森の妖精」のキャラクターをつくったり、お菓子コンテストやスタンプラリーなどのイベントを行ったりしています。新しい宿泊施設や観光施設も増えているようで、話題のエリアなのです。

「青空の扉」をバックにウイペットの愛犬ジギーベイ

今回はそんな話題のエリアに、わが家の愛犬であるウイペットの「ジギーベイ」と1泊2日の旅に出かけました。もうすぐ2歳になるジギーベイですが、動物病院以外でのお泊りは初めてです。どんな行動をとるのか未知数なので、細かい予定は決めずに、まずは1日4組限定のプチホテルでゆっくり過ごすことにしました。

さあ、出発!!

自宅マンションのドッグランでしばらく遊んで、トイレを済ませてから出発です。京葉道路の花輪ICから高速道路に乗り、中央自動車道で諏訪ICを目指してクルマを走らせます。ジギーベイは教えたわけではないのですが、助手席にベッドを置いて座らせるとおとなしくしています。ケージは苦手なので入れませんが、まったく動かないので助かります。

なぜかシートに座りたがるジギーベイ
ドッグランではマナーを守りましょう
談合坂SAのドッグラン

平日なので渋滞もなくスムーズ。途中の談合坂SAと双葉SAで休憩をしましたが、どちらもほどよい広さのドッグランがあり、気分転換ができてよかったです。天気も薄曇りで、気温もそれほど上がらず、快適に休憩できました。

犬と泊まれるプチホテル「青空の扉」に到着!!

諏訪ICで高速道路を降りて、メルヘン街道を進んでいくと蓼科中央高原エリアになります。ここは横谷峡を中心とした豊かな自然と温泉、また約3000件の別荘がある避暑地としても有名です。そのなかにあるのが「青空の扉」で、入口のゲートを過ぎるとレストハウスを備えた広いドッグランが迎えてくれます。淡いブルーの壁が美しいホテルです。駐車場にクルマを停めるとすぐにオーナーの田中さんが迎えてくれました。

入り口ゲートの右にはドッグラン、奥にプチホテル「青空の扉」
プチホテル「青空の扉」
このポルシェは実際に浜田省吾が所有していたそうです

ホテルの入口には犬の足洗い場が設置されています。タオルやウエットティッシュなど必要なアメニティが揃っています。ロビーの床は大理石が使われていて、アールデコ調のとても豪華な造りです。犬に優しい絨毯敷きのらせん階段を上がると客室があります。

入り口にある足洗い場。大型犬でも大丈夫そう
暖炉のある談話スペース
アールデコ調で天井も高いので開放感があります
階段をのぼると2Fが客室

4部屋ある客室はそれぞれ違う造りで、構造的に隣の部屋と面している部分はなく、プライベートが守られています。清掃が行き届いた清潔感溢れる客室は、天井が高くとても開放的です。床はふき取りが可能な素材で、万が一、粗相をしてしまったときにも安心です。また、ツインのベッドはそれぞれセミダブルの広さがあり、布団もふかふか。お風呂も足が伸ばせる十分な広さがあるバスタブで、とても快適です。

飼い主と愛犬のアメニティも充実しているので、手軽に訪れることができると思いました。ホテル内は基本的にどこでも愛犬を連れていけるので、客室にケージは用意されていません。また、トイレや食器も用意されていないので、必要であれば持参が必要です。詳細は青空の扉のホームページに記載がありますので、事前に確認することをオススメします。

今回宿泊した部屋。優しい配色になっています
朝は天窓から朝日がはいるようです
床はPタイル仕様なので冷たくて気持ちがいいみたい
アメニティも充実

このプチホテルは、18年間空き家だった物件をオーナーがご家族とともにリフォームしたそうです。購入を決めたものの、建物はかなり劣化が進んでいて、リフォームにかかった歳月は約2年間。今から1年前にやっと開業にこぎつけたとか。しかし、その出来栄えはプロ並みで、本当に驚きました。「青空の扉」は歌手の浜田省吾さんのアルバムの名前だそうです。オーナーが彼の大ファンで、玄関前には浜田省吾さんが実際に愛用していた真っ赤なポルシェが停まっています。

贅沢な1000㎡超のドッグランで遊びます

このプチホテルのドッグランは、1000㎡超の広さを誇ります。そのなかには70㎡ある大型のガゼホ(東屋)も備えています。高床式で真夏でも屋根の下では気温が25℃までしか上がらないそうで、夏のシーズンでも暑さを避けることができます。生ビールやジュースの注文もできるので、のんびり楽しめます。

ドッグランは一面に芝生が生えていて、犬の足にも優しい造りです。しかも、ここは宿泊者専用で、利用時間が重なっても4組が連れている愛犬が遊んでいる状態です。「なんと贅沢な」と思わず言いたくなるほどです。夕食まで時間がありましたので、さっそく行って遊びました。なんと、この時間は貸し切り。走るのが好きなジギーベイは縦横無尽に走り回り、とても楽しそうでした。小型犬から大型犬まで十分に満足できると思いました。

天然芝の広大なドッグラン
ガゼホでのんびりくつろぐのもよし
自然の勾配を利用したドッグランは遊びがあります

旅の醍醐味おいしい洋食フルコースディナーを食する

1日4組というこのプチホテルですが、レストランはとても広く、ゆったりとしたテーブル配置です。もちろん、愛犬もレストランに一緒に来ることができます。テーブルの横にフックがあるので、そこにリードを繋ぎます。小型犬には専用の籐のベッドが用意されていますが、レストランの床は絨毯敷きで清掃が行き届いているので、愛犬が寝そべっても気になりません。ジギーベイは思っていたよりも賢く(笑)、しばらくするとおとなしく寝始めました。犬用の食事はありませんので、自宅から持参したものを事前に食べてもらうことにしました。いつもと違う環境に興奮気味で、ほとんど食べませんでしたが……。

レストランも一緒に入ることができます
おとなしくみんなの話に耳をかたむけていました

魚は鮮魚、肉は国産、野菜は提携農家より仕入れた無農薬を使用しているというお料理は、美しい盛り付けで、また評判どおりにとてもおいしいものでした。調理師の資格を持つオーナーの奥様がメインで料理を担当しています。サービスはオーナーがメインで担当していますが、たまにお手伝いで娘さんが登場するそうです。家族経営であるその温かみが料理から伝わってくるような気がしました。サービスの合間にいろいろな話も聞けて、前菜からデザートまで、おいしく、楽しく、満足感たっぷりに過ごしました。

今回のディナー。季節にあわせて変わります
地元の食材をふんだんに使ったディナー

別荘地の散歩で森林浴を楽しむ

ホテルのまわりには多くの別荘が点在しています。朝は6時に起床して、ジギーベイと一緒に周辺を散策しました。前夜は少し雨が降っていたのですが、朝にはやんでいました。森のなかは涼しく、空気もとても新鮮です。ジギーベイも興味深々。私も鳥の声を聞いたり、素敵な別荘の建物を眺めたりしながら、森林浴を楽しみました。途中、夏の間だけ別荘地に避暑に来ているという老夫婦とバーニーズの女の子に出会いました。毎朝、この別荘地を散歩しているそうです。なんとも贅沢な散歩です。心身ともによい効果がありそうな、癒されスポットでした。

ジギーベイも森林浴

散歩後はレストランで朝食をいただきました。おいしい料理は食が進みます。しかし、ジギーベイは興奮気味でいつものご飯を食べません。こんなことも予想してウエットフードを持ってきていたので、それを与えてみるとおいしそうに完食。興奮気味のときには、食べ付きがよいものを好むようです。持参して正解でした。

朝食もしっかりいただきました

長門牧場でアルパカ、羊、ヤギ、馬と初対面!!

チェックアウトの準備をしていると「一緒に牧場に行きませんか?」とオーナー夫妻から嬉しい提案がありました。チェックアウトを済ませた後に、同行する看板犬のボーダーコリーのリックちゃんとサンくんと、まずはドッグランで対面です。初対面ですが挨拶は難なくクリア。走り回って遊ぶのかと思いきや、3頭ともわが道を行くタイプで、それほど気にする感じもなく自由気ままに過ごしていました(笑)。

ボーダーコリーのリックちゃん・サンくんとご対面
すぐに仲良くなりました

そして、向かったのがホテルからクルマで15分程度の距離にある信州北白樺高原の長門牧場です。標高1400mに位置する211ヘクタール(東京ドーム45個分)の広大な牧場で、蓼科山の湧水と自家栽培牧草で乳牛たちは大切に育てられています。フリーストールミルキングパーラー方式で、繋がれることなく、自由に健康的に育てられているそうです。

長門牧場の入り口
広大な牧場

そのため、この牧場にいるアルパカも羊もヤギも馬もかなり自由です。愛犬たちもかなり近くまで接近。怒られたり、驚いたりしながら初対面を楽しみました。ジギーベイもとても楽しそうでした。

アルパカと初対面。ちょっと怖くて近寄れない
山羊とは鼻をつきあわせて挨拶できた。奥には羊も
子ヤギが遊びにきました
馬とはウマが合うのかも!?

牧場にはレストハウスがあり、レストランでは薪窯で焼き上げるピッツァや牧場産の乳製品を使った料理を食べることができます。また、牧場でつくっている生乳を使った乳製品や天然酵母のパンを購入することができるショップもあります。そのほか、バター・チーズ・アイスクリームをつくる体験や乗馬、クロスカントリーなど四季折々の景色を楽しみながら体験できるそうです。牧場の入場料は無料で、レストランの外のウッドデッキは犬連れで食事が楽しめるので、愛犬と一緒に気軽に立ち寄ることができます。

ちょっと遊び疲れたみたい
ソフトクリームを狙っています

しばらく散策したあと、オーナー夫妻がピッツァとソフトクリームを注文してくれました。ウッドデッキで昼食です。ピッツァは新鮮なチーズがたっぷりで濃厚でおいしい! 大自然のなかで食べる景観の効果もあり、とてもおいしくいただきました。そして、さらに感動したのがソフトクリームの味。もちろん濃厚ですが、それだけでなく「塩バニラ?」という感じの味です。この牧場の一番人気という納得の味でした。大自然の恵みに溢れる長門牧場。大満足な立ち寄りスポットでした。

女神湖で遊歩道を散策

長門牧場でオーナー夫妻とリックちゃんとサンくんとは再会をお約束してお別れしました。その後、近くにあった女神湖に立ち寄ることにしました。

女神湖。別名赤沼温水溜池
冬には結氷した湖面がサーキットになります
女神湖畔でしばし休憩。湖面をわたる風が気持ちいい

ここは八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる長野県北佐久郡立科町にある湖です。江戸時代に農業用に建設された人造湖で、赤沼温水溜池の別名だそうです。夏には白樺高原花火大会が開催され、冬には結氷した湖面がサーキットとして開放され、交通安全講習や自動車開発のテストドライブの場所として役立っているとか。周辺は白樺やカラマツの天然林が広がり、湖を囲むように遊歩道が造られています。ジギーベイと散策を楽しみました。

遊歩道を散歩しました
ジギーベイも楽しそう

この場所で産まれた7匹のカルガモの赤ちゃんにも出会いました。お母さんのあとを泳いで回る姿を見ながら、ジギーベイは不思議そうに首をかしげていました(笑)。

カルガモの親子に遭遇

しばらく散策して、帰路に着きました。1泊2日遊び回ったジギーベイは爆睡でした。

まとめ

今回の旅のメインであった犬と泊まれるプチホテル「青空の扉」は、初めてお泊り旅行を体験するジギーベイにとって、とても優しいホテルでした。1日4組に宿泊客を限定しているので、大きなストレスもなく、初めてでも比較的落ち着いて過ごせたと思います。とくに今回は私たちのほかには1組だけで、レストラン以外ではほとんど出会うことがなく、プライベート感満載で過ごすことができました。ここなら、ワンちゃんが苦手という子も楽しめるのではないかと思います。また、設備も豪華で充実しているので、のんびりと贅沢感を味わうことができました。

ジギーベイも初めての旅行を満喫できました

「大規模施設ではできない、お客様との触れ合いを大切にする宿泊施設だと考えています」とオーナーが話すように、お客様とのコミュニケーションを大切にしているホテルだと思います。それはオーナー夫妻の人柄が大きく反映されていると感じました。また、近いうちに訪れたいと思います。

[阪根美果]