【マナーサイン・コレクション】第10回 アメリカ合州国テネシー州メンフィス市:動物禁止。爬虫類も禁止。

[2018/10/19 6:00 am | 編集部]

テネシー州メンフィスは、エルヴィス・プレスリーの豪邸「グレイスランド」や、キング牧師が暗殺されたモーテルを保存した公民権博物館など観光物件が多く、おもしろい都市です。

またダウンタウンのビール・ストリート(Beerではなくて、Bealeです)は、全米の大都市ではきわめて少ない、酒を飲みながら歩けるところです。

アメリカでは、酒の販売や消費に関してきびしい制限があります。州や都市によっては販売場所と時間が限られているし、レストランやバー以外の公共の場での飲酒が禁止されています。天気がいいから公園でビールを飲もうというのは、アメリカの都市ではたいてい違法です。

ルイジアナ州ニューオーリンズ、ミズーリ州カンザスシティの一部区域など、ストリートでの飲酒が認められているところもありますが、全米レベルで考えるときわめて少ないです。

採集場所:アメリカ合州国テネシー州メンフィス市

ビール・ストリートの交差点にあったバリケードに貼られたマナーサインです。クルマも、自転車も、(ローラー)スケートも、スケートボードも、ガラス容器も、動物も、爬虫類も禁止。さらに右隣には銃火器禁止の掲示もありますが、ここで禁止されているということは、ここ以外では禁止されていないということです。

この通りは日没後は飲酒者だらけになるので、それを警戒したものでしょう。ビール・ストリートでは、プラスチックのカップに入ったビールを飲みながら歩いている人が多いです。

動物が禁止されているのは、酔っ払いとのトラブル防止でしょう。しかし犬はともかく、爬虫類を連れて散歩する人がいるということでしょうか。

メンフィスは、治安ランキングで常に全米ワースト10に入っている都市です。パトロール中の警察車両との遭遇回数がとても多いことで実感しました。ビール・ストリートの夜はこんな雰囲気です。

動物や爬虫類を連れて飲みにこないでください。

[編集部]