スタパ齋藤の猫がたりVol.152

過去の低解像度の猫写真がAIのおかげでクリアに蘇った♪

[2023/05/31 6:01 am | 編集部]

猫好きの人は猫写真をたくさん持っています。そんななか、「以前に撮ったかわいい猫の写真があるんだけど……いま見ると画像が小さくて不鮮明」みたいなことはありませんか?

最近のスマートフォンやデジタルカメラは十分高精細で、細部までよく写りますが、10年以上前のデジタル写真は意外なほどサイズが小さい。細部がモヤッと潰れてよくわかないということもあります。

筆者もそう。「写真自体は思い出深いけれど、写真のサイズが小さくて鑑賞するにはつらい」という猫写真をけっこう持っています。

それを解消すべく試してみて、非常によかったアプリがあります。Topaz Labs「Topaz Photo AI」というAI画像処理アプリです。AI処理により小さいサイズの写真を大きくしたり、ノイズを除去したり。写真を多角的に高画質化・高精細化してくれます。

ただ、お値段が高めで、199$(27,000円弱)。無料トライアル版はありますが、処理後の画像保存には対応していません。

しかし、そのお値段だけあって、処理結果は非常に良好なことが多いです。似たような処理をしてくれる無料Webサービスもありますが、Topaz Photo AIのほうが数段高性能だと感じられます。ともあれ、どんなふうに「小さいサイズの写真を大きく高画質にしてくれる」のか、ご覧ください。

Topaz Photo AIアプリを使っている様子。左が処理前、右が処理後です。元となった画像は1999年に撮影した1,360×1,024ドットのデジタルカメラ画像で、猫は「白猫だ」ということはわかりますが、細部はモヤッと潰れていました。アプリにより、細部の精細さが加わったという印象です
同じく1999年撮影の猫画像。猫の毛などのディテールがAIにより生成され、細部まで高精細な印象の画像になりました
こちらも1999年撮影の猫画像。そもそも写真になかった情報を「AIが推測して描き加える」という処理をしているので、厳密にいえば元画像とは違う画像になってしまいます。しかしアプリ処理後に書き出した画像と元の画像を比べると「どう見ても処理後の画像のほうがキレイ!」という印象になりがちです
これは2006年にソニーのロボット「AIBO」が自動撮影した猫写真。画像サイズは416×320ドットです。Topaz Photo AIアプリで処理すると、全体的に精細さが増し、クリアな写真になります
同じく、2006年に「AIBO」が自動撮影した筆者のスナップ写真。元画像はモヤモヤな感じですが、処理後はクリアに。AI処理っぽさが垣間見えますが、それでもクッキリした写真となって好印象です
AIに生成させたイラストですが、やや低解像度だったので、Topaz Photo AIアプリで処理して高解像度化しました。ザラザラ感も消えてキレイな画像になりました
これは60年近く前に撮影されたフィルム写真。フィルムからデジタル画像化しましたが、細部にはザラザラ感があります。Topaz Photo AIアプリで処理すると、全体的にクリーンな印象になり、ディテイルもしっかり浮かび上がりました
[編集部]