犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.27

【犬飼いTIPS】犬にとって危険な植物

[2020/09/07 6:01 am | 編集部]

withコロナのフェーズに入り、マスクの着用や消毒などで感染を予防しながらも日常生活を送っているかと思います。愛犬とのお散歩やお出かけの機会は、徐々に増えていくのではないでしょうか。イギリスの保護団体「Dogs Trust」のサイトを見ていて “Keeping your garden dog friendly” というタイトルが目にとまりました。訳すと「犬に優しい庭に」になります。

記事の内容は、犬に優しい安全な庭のつくり方ですが、その中で庭に植える植物にも言及しています。植物のなかには犬にとって危険なものがあります。愛犬が食べてしまっても大丈夫な植物、食べてしまったら危険な植物を知ることが大切なのです。これは、何も庭づくりだけでなく、散歩やお出かけの際にも役立つ知識です。さっそく見てみましょう。

出典:Dog Trust

Dog friendly plants(犬が食べてしまっても大丈夫な植物)は、 Rosemary(ローズマリー)、Lavender(ラベンダー)、Dill(ディル)、Calendula(キンセンカ)、Fennel(ウイキョウ)です。ただし、“but any plant can cause issues if your dog eats a lot of it”という注意書きが記載されています。 「これら無毒の植物も、愛犬がたくさん食べてしまったら問題が生じる」ということです。

Not dog friendly plants(犬が食べると危険な植物)は、Foxgloves(ジキタリス)、Hydrangea(アジサイ)、chrysanthemum(菊)、Tomato plants(トマトの花・葉・茎)、Larkspur(デルフィニウム)、Wisteria(藤)です。トマト自体は与えても問題ないのですが、トマトの茎や葉には「トマチン」という毒素が含まれています。未成熟の青いトマトにも含まれているので注意が必要です。

そのうえで、Dog Trustは、以下のような注意と対応を心がけることが大切だとしています。


If you think your dog has eaten a toxic plant, speak to your vet straight away. Signs of poisoning may include vomiting, diarrhoea and skin irritations, depending on the plant and how much has been eaten.
It’s a good idea to check your dog’s coat, skin and ears regularly to look for redness and irritation. This can help you tell if they’re sensitive or allergic to any plants.

出典:Dog Trust

いくら注意していても、有毒な植物を食べてしまうことがあります。そのような場合は、直ちに獣医に連絡することが大切です。摂取量によっては、嘔吐、下痢、皮膚の炎症などの症状が出ることもあります。また、愛犬の被毛、皮膚、耳に異常がないかチェックすることで、どの植物に敏感か、またアレルギーがあるかを判断することもできます。

記述はありませんが、私たちの身近には他にも危険な植物はあります。スズラン、フクジュソウ、キョウチクトウです。スズランは庭に植えていたり、花瓶にさす人がいるでしょう。フクジュソウは新年を飾る花として鉢植えが売られています。あまり知られていないのがキョウチクトウです。夏に白やピンクの花を咲かせる木ですが、全体に強い毒があります。悪条件にも強いので、道路の中央分離帯にも植えられています。そして、公園でもよく見られます。愛犬が散歩中にうっかり落ちている枝などを口にすると大変なことになりかねません。飼い主として、十分に注意したいものです。

[編集部]