【編集興記】ペットと暮らしている人は、“もふもふプッシュ”など火災事故に気をつけましょう!

[2024/04/01 6:01 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]

ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。

だんだんと気温も上がり、少しずつ春めいてきました。暖房器具なども使う頻度が少なくなりつつありますが、私たちの生活は365日、ガスや電気製品など季節を問わず使いますよね。今日、ニュースを見ていたら、ペットに起因する火災などの事故が増えているとのことでした。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)のニュースリリースによると、2013年度からの10年間でペットに起因する事故が61件発生し、その9割が火災だったそうです。特に飼い主の留守中に、犬や猫がコンロの操作ボタンを押したことによる事故が多いということです。

小型犬の場合は体高が低いのでコンロまでは手が届きませんが、中型犬や大型犬は簡単に届く高さです。事故が起こる可能性は大いにあるわけです。

最近はコンロ自体にロックが付いているものが多いので、それを確実に行えば防げるはず……。しかし、数時間だけ留守にするときにはその操作をせずに出かける飼い主も多いようです。

留守中に火災が起きれば、家が焼けて大きな損失を被るだけでなく、ペットの命が失われてしまうこともあるので、十分に気を付ける必要があります。

このほか、電気製品に尿をしたり、電源コードに噛みついたことによる事故も起きているそうです。犬も猫もマーキングをすることがあります。猫の場合は高いところにも登ることができるので、気が付かないうちに電化製品に何度も尿をしていることもあります。

知人宅の猫は冷蔵庫の上の箱の中に何度も尿をしていて、気づいたときには冷蔵庫が変色し、尿が背部に滴り落ちていていたそうです。火災になる可能性もあったと聞きました。

また、歯の生え変わりの時期の子犬や子猫はなんでも噛んでしまうので、気が付いたときには電源コードが穴だらけなんてことも多々あります。それが起因となり、火災が発生してしまったり、ペットが感電死することもあるのです。

わが家でも愛猫が空気清浄機の電源コードを嚙んでしまうことがあるので、カバーをして防いでいます。それでもその上から噛まれることがあるので、強度を考えて定期的に交換しています。

NITEでは、出かける際にはガスの元栓や主電源を切ること、ペットをケージに入れて出かけることを呼び掛けています。また、ペットの習性を把握して、日ごろから尿をしたり、噛みついたりする場所に電気製品を置かないよう注意喚起しています。

ペットが起因する火災などの事故を防ぐためには、飼い主があらゆる事故を想定し、日頃から予防をする必要があります。私も定期的にチェックをすることや子猫がいるときには想定外のことが起きやすいので注意をしています。みなさんも気を付けてくださいね。

[ペットジャーナリスト 阪根美果]