ホームレスの青年と野良猫の奇跡の実話を描いたシリーズの最新刊

[2020/12/09 6:00 am | 編集部]

辰巳出版より、ホームレスの青年と野良猫の奇跡の実話を描いたシリーズ最新刊『ボブが遺してくれた最高のギフト』を発売しました。

ホームレスの青年・ジェームズの人生を一匹の野良猫・ボブが好転させていく。そんなふたりの友情物語が大きな話題を呼び、全世界シリーズ累計1000万部ベストセラーとなった『ボブという名のストリート・キャット』をはじめとするシリーズです。

今作の舞台は、ふたりが出会ってから3年後の冬。英国で公開中の映画『A Christmas Gift from Bob』の原作でもある本書では、薬物依存症を克服し、ホームレスの自立を支援する雑誌「ビッグイシュー」の販売者として働くようになったジェームズが、記録的な寒さと脚の痛みで動くこともままならない状態に。大切な存在となったボブとの幸せなクリスマスを過ごすために奮闘するなかで気づいた、まわりの人との温かい交流を描いています。

書店版

2020年6月に虹の橋を渡ったボブ。突然の別れに、世界中のファンがボブの死を悼みました。今作の刊行にあたり、著者のジェームズ・ボーエンさんから日本のファンのみなさんへ、メッセージが寄せられました。


今年の六月、ボブはこの世を去った。ボブのいない日常に馴染んでいくなかでますます強くなっていく思いがある。ボブは本当に奇跡のような相棒だった。この世界にはかりしれないほどの変化をもたらしてくれた。いっしょにいたときには世界中を旅してそのことを実感した。2017年秋の日本への訪問は、なかでも特別だった。東京でみなさんがぼくたちを熱烈に歓迎してくれて、本当に胸がいっぱいになった。「ビッグイシュー」の販売員のみなさんと過ごした時間は思い出深い。どこにいてもみんな同じような苦労をしているのだとわかった。そしていちばん感動したのはボブとぼくの物語を読んでくれた読者のみなさんと話したことだ。本を読んで自分の人生にどんなにいいことがあったか、うれしい話を次々にしてくれたのだ。つらかったときに希望を持てた、ほかの人に対する理解が深まった、と話してくれた。この本にはさらに力強いメッセージがあると思う。ぼくたちは力を合わせるともっと強くなれること、そしてどんなに暗い雲がたちこめているように見えても、とくにクリスマスの時期には味わい感謝すべきことがある、ということだ。このメッセージにあるボブが遺してくれたものが、ボブの思い出とともにぼくたちの心のなかでこれからもずっと生きつづけることを願っている。

ジェームズ・ボーエン 2020年、ロンドンにて

Amazon版

Amazonと一部書店では、特典付きの特別版も発売します。ボブの写真が入った、ここでしか手に入らないA6クリアファイルです。

『ボブが遺してくれた最高のギフト』
著者:ジェームズ・ボーエン/稲垣みどり 訳
判型:四六判168ページ
定価:1600円(税別)
ISBN:978-4777827152
URL:http://www.tg-net.co.jp/item/4777827151.html

[編集部]