稀少なタイ猫原種5種の飼育・繁殖を続けている施設を救う試みを知って。

[2017/10/10 6:00 am | ]

稀少なタイ猫原種5種の飼育・繁殖を続けている施設を救う試みを知って。

madame FIGARO・jp | 2017/9/25

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この記事を読んだ人も多いと思います。ペトハピでは、この活動はまさに「動物愛護活動」であると考えています。そして、タイの純血種を保存するという国の財産を守る活動は、世界中の優良ブリーダーが「種の保存」を主な目的として、純血種を維持し、後世に残すために継続するという考え方と同じです。

この記事のように純血種を維持・継続するためにはある程度の資金が必要です。優良ブリーダーもそのために、産出した子猫の一部を、家族の一員として大切にしてくれる方に譲渡しているのです。決して利益を追求して販売しているわけではありません。現在ある血統も、長い年月をかけて受け継がれたものです。その間に遺伝子的疾患を排除し、健康な血統を維持するよう努めているのです。

クラウドファンディングでは目標金額を達成

こうした活動は、世界的な取り組みになっています。それは日本であっても同様です。猫であれば、CFAやTICAといった国際的な組織に所属したキャットクラブが活動しています。優良ブリーダーたちは、その最前線にいるのです。それは、動物愛護団体などが問題視する過剰繁殖をする悪徳繁殖業者や悪徳ブリーダーとは、考え方も行動も異なります。

一例をあげましょう。優良ブリーダーは、健全な個体を維持するためにストレスのない生活環境を整えます。そして、ペットフードにおいても可能な限りナチュラルフードを与えています。交配も年に1回程度で、母体を第一に考えた繁殖をしています。さらに、遺伝子的疾患の検査もしています。これらすべてを行うことは、費用だけでなく、時間も手間もかかります。優良ブリーダーは、このようにして純血種の血統を守り、健全な子猫を皆さんに託しているのです。そして、その価格は、ブームなどに左右されることなく安定しています

こうした活動は、これまで注目されることはありませんでした。それは私たちメディアの責任だと思っています。悪徳繁殖業者や悪徳ブリーダーの悪行ばかりを取り上げ、それを「ブリーダーが悪」とひとまとめにしていたために、優良ブリーダーが声を大にして「ブリーダー」と言えない状況をつくり出してしまったのです。

最近では、純血種を選ぶ人も増えています。純血種には純血種だけが持つ魅力や特徴があります。それは原産をオリジナルとして、世界中の先人たちが守り続けてきたものです。この記事のとおり、タイの純血種を守り続けるブリーダーのように「種の保存」を考えながら奮闘している優良ブリーダーが、この日本にも存在しています。ペトハピではそんな優良ブリーダーを紹介し続けています。

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