鹿肉ドッグフード、小諸市が商品化 食害対策に期待

[2017/09/14 6:00 am | ]

鹿肉ドッグフード、小諸市が商品化 食害対策に期待

信毎web | 2017/9/7

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地域活性化の一環として、こうした取り組みは各所ではじまっています。ヘルシーといことで、ジビエ料理もブームになっているのか、専門店を目にする機会も増えました。私のよく行くレストランでも、ジビエを扱うようになったりして、わりと身近になっていると感じます。

この記事にあるように、農業被害対策として鹿を駆除しても、その処理費用が課題となります。その解決策として、ペットフードへの転用が、ここ数年増えて生きています。

長野県・小諸市のように、地域連携により生産・販売したり、「ふるさと納税」の返礼品としている自治体も増えてきました。兵庫県・多可町の「TASHIKA(タシカ)」は、町の人材や遊休施設を活用するなど、精肉加工より一貫生産をしています。

地域課題解決型ドッグフードを精算・販売する「TASHIKA」。Webサイトはこちら

もともと鹿肉は、高タンパク、低脂肪、低カロリー、さらに鉄分やドコサヘキサエン酸(DHA)も多く含んでいます。アミノ酸やミネラルバランスにも優れることから、人間だけでなく、ペットにおいても栄養学的に注目されています。

しかし、人間用の食肉として使うにはハードルも高いといえます。有名フランス料理店のシェフによると、そこで使う鹿肉は、こめかみを1発で打ち抜いた鹿の肉だけを使用するそうです。そうでないと血が回って臭みが出てしまうと言います。また、質だけでなく、大きさ(形)や量も必要になるとのこと。そうなると、供給側は大変ですし、輸送費を考えると、割に合わないビジネスになってしまいます。

こうした事情もあり、ドッグフードという考えになったのだと思います。確かに自治体としては一石二鳥や三鳥といえますが、まだ流通量も多くはなく、知名度でも海外ブランドにも負けている面もあります。私たち飼い主がこういった取り組みを支援することで、日本の資産を活用することにも繋がります。さらに、鹿肉はフードだけでなく、おやつにも最適な食材です。なので、ナチュラルな安全・安心なものを選ぶことでペットも健康でいられるということになります。

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