「犬の介護に役立つ本」ダイジェスト Vol.3

なにかと大変な愛犬の介護。あると便利なお助けグッズとは?

[2015/11/24 7:00 am | 編集部]

在宅で介護をする場合は、さまざまな手助けが必要になります。介護にかかる時間は要介護度が重くなるにつれて長くなり、寝たきりのワンちゃんの場合には、1日中ほぼつきっきりで面倒をみる必要があります。

また、初めのうちは必要なときに手をさしのべる程度で済んでいても、一般的に、ワンちゃんが年をとるのにしたがって、要介護度はすすんでいくため、介護にかける時間は長くなっていくことが予想されます。

介護にかかる労働力

想定される介護にかかる時間をふまえながら、家族それぞれのライフスタイルを思い浮かべて、全員が無理することなく、ワンちゃんの介護をすることができそうか考えてみましょう。

ワンちゃんの介護は家族の一大事です。

とはいえ、家族にはそれぞれ会社や学校などがありますから、時間をうまくやりくりして、日常生活と介護を両立させていかなければなりません。

お世話がうまくできないと、ワンちゃんも飼い主さんもつらい思いをすることになりますから、無理なく、お互いが前向きな気分で過ごしていけるような介護プランを考えていきましょう。

介護にかかるお金

介護には時間、労働力のほかに、当然お金もかかります。いったいどのくらいのお金がかかるのかみてみましょう。

介護に必要なグッズ ①消耗品

介護に必要なグッズ ②あると便利なもの

介護を楽にするお助けグッズ① 着たまま寝られるハニカム素材の胴着

下半身に力が入りづらくなったワンちゃんの歩行に便利なのが、胴体をすっぽり覆うタイプの胴着です。

最近では、体の圧力を分散させて、床ずれ予防になる「ハニカム素材」を使った胴着が売られています。

お値段は1万円を超えて高めですが、胴着を着たまま寝かせておけるので、おしっこに行きたくなったら、すぐに外へ連れて行ってあげられます。

これまで、胴着やハーネスをつけている間におしっこを失敗しちゃっていたワンちゃんの、介護に役立つ便利なアイテムです。

介護を楽にするお助けグッズ② 寝たまま移動できる取っ手付マット

動くのが不自由なワンちゃんの寝床に敷くマット選びの基本は、体の圧力を分散させ、血流が悪くなるのを防いでくれるやわらかい素材のものを選ぶことです。

最近では、こうした体圧分散機能に加え、介護の手間を省いてくれる嬉しい機能がついたマットもあります。

それは、取っ手付のマットです。

大型のワンちゃんの場合、ちょっとした移動のために抱きかかえるだけでも、飼い主さんの体には結構な負担がかかります。

取っ手付マットを使えば、飼い主さんとワンちゃん双方の体の負担を和らげ、介護を楽にしてくれます。

この記事は、山と渓谷社より発売中の単行本『犬の介護に役立つ本』の一部を特別に公開しているものです。

『犬の介護に役立つ本』
本田 英隆[監修]、高垣 育/上田 泰正[著]、山と渓谷社 刊 価格 1296円+税

介護を始めるための準備や、「薬を飲まない」「認知症による徘徊」など介護の「困った」に答えるQ&A、もっとも大変な排泄・服薬・食事の介助のコツなど、介護者である飼い主さんの気持ちに寄り添う本。

[編集部]