短い足だって動きは俊敏。その愛らしさで人々を魅了するマンチカン

[2016/9/2 06:00 | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
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猫種:マンチカン
猫舎名:Cattery Le・Chaton(キャッテリー ル・シャトン)
ブリーダー/動物取扱責任者名:澤田昭夫/澤田和美
登録情報:第004906号(販売)
繁殖歴:8年
住所:東京都江戸川区大杉
電話:03-5879-3639
メール:mail@le-chaton.jp
Webサイト:http://www.le-chaton.jp/

東京都・江戸川区の新しい住宅地の中にある「Cattery Le・Chaton(キャッテリー ル・シャトン)」。一般家庭の中での繁殖で、猫たちはリビングを中心に暮らしています。「もともと目指していたわけではなかったのですが、マンチカンの魅力にどんどん引き込まれ、気が付いたらブリーダーになっていました」と澤田ブリーダー。約8年前に初めてマンチカンの繁殖をし、その愛らしさに魅了され、ブリーダーとしての道がスタートしました。その後、ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション(TICA)のキャットショーに参加するようになり、評価を受けた猫を中心に繁殖。あくまでも認定されたマンチカン同士の繁殖にこだわり、よりスタンダードに近い子猫の産出に努めています。それは、マンチカンの種を保存するためでもあり、日々努力を続けています。リピーターの多い猫舎です。

マンチカンの特徴と魅力

北アメリカに起源を持ち、比較的新しい猫種であるマンチカン。しかし、突然変異で産まれたとされる短足猫は、古くからその存在が知られていました。本格的な繁殖が始まったのは1983年のこと。米国ルイジアナ州で1頭の短足の猫が発見され、遺伝学上のさまざまな研究の結果、短足であっても健康体であることが確かめられたからです。その後もこの短足猫が健康体であるかどうかの数々の論争は巻き起こりましたが、1995年TICAによって新種と認定されました。

マンチカンとは「短縮」を意味します。その名のとおり、特徴は何といっても短い足。この短い足は、日常生活になんら支障をもたらすことはなく、ほかの猫と同様にジャンプや木登りなどをすることが可能です。動きは俊敏で、好奇心旺盛に動き回ります。尻尾を立て、腰を振りながら歩く姿は、ファッションモデルのキャットウォークを想像させます。シルキーな被毛もよくなびき、その姿は本当に愛らしく、多くの人を魅了する理由がそこにあります。

「わが家のマンチカンはTICAに認定されたショータイプのマンチカンなので、顔立ちはシャープでかわいいという表現は似合いません」と澤田ブリーダー。頭部は丸みを帯びた変形くさび形、耳は大きくて立ち耳、目はクルミ形、顎はしっかりとしていて、丸いという印象ではないそうです。確かに、顔立ちは凛としたシャープな印象です。体も筋肉質で、肩幅もがっしりしています。ほかの猫種とは交配をしていない「純血種」のマンチカンは、意外にもエネルギッシュな印象を持つ猫なのです。

飼育環境

自宅兼猫舎は大通りから少し入った静かな住宅地にあります。玄関を入ると数匹のマンチカンが出迎えてくれます。猫たちは人と一緒に生活する1Fのリビングと、2つの飼育部屋で過ごしています。リビングにはキャットタワーがいくつか設置され、好奇心旺盛なマンチカンも満足できる空間になっています。各部屋ではエアコンが24時間起動し、つねに快適な温度に設定されています。空気清浄機や次亜塩素酸水が散布される超音波加湿器も設置され、ウイルス等の除菌・消臭も考えられています。2つの飼育部屋にはケージが設置されていて、出産時など必要に応じて使用しています。

ブリードの考え方

「わが家では母猫の健康面を考えて、年2回の繁殖に留めています」と澤田ブリーダー。それは、健康な親猫からでなければ、健康な子猫は生まれないという考えを持っているためです。また、マンチカンを猫種と認定しているTICAのキャットショーに参加するには、ナンバーの取得が必要となります。そこには、3世代にわたりマンチカン同士の繁殖で産まれた猫にしか資格を与えられないという厳しい基準があります。そのため、現在の日本では血統が近いマンチカンが多く、新しい猫を入手するのは本当に難しいそうです。海外からの輸入やドメスティックキャットとの交配で血統を薄めながら、よりスタンダードに近い子猫の産出に努めています。

「海外・国内ともに純血種のマンチカンを繁殖するブリーダーがとても少ないので、今後はブリーダーが増えるように、その魅力を伝えていきたい」との信念をもっています。純血種のマンチカンにこだわりを持ち、種の保存に力を注いでいます。

※TICAはほかの純血種との交配を認めていません。マンチカン同士、またはドメスティックキャット(雑種)との交配 だけを認めています。それは、ほかの猫種の骨格等に関する遺伝因子との交雑や、遺伝的疾患の遺伝因子の危険を避けるためと言われています。例えば、TICAはマンチカンの耳のスタンダードとして「立ち耳」と定めています。マンチカンとスコティッシュフォールド、マンチカンとアメリカンカールを交配させた折れ耳やカールした耳の短足猫が「マンチカン」という血統猫で販売されていることがありますが、TICAは公認していません。たとえ血統書が発行されていたとしても、世界的にはミックス猫と判断されます。そして、もっとも懸念されるのが、健康的にも問題のある子猫が産まれるリスクが高いということです。マンチカンの交配はしっかりとした知識がなければ難しく、不幸な子猫を産出しないためにも、素人の繁殖は絶対にしてはいけません。

遺伝的疾患についての対応

純血種のマンチカンは、遺伝的疾患のない猫です。ブリーダーが正しい認識を持って繁殖し、その中で産まれた子猫であれば、遺伝的疾患において心配のない猫種と言えます。「純血種のマンチカンを繁殖するわが家では、これまで遺伝的疾患を持つ子猫は出ていません。万が一、問題があれば誠意をもって対応します」と澤田ブリーダー。日々の健康管理に加えて、毎年のワクチン接種時にはきちんと健康診断を受けて、問題のない親猫のみで繁殖をしています。飼い主にとって安心できる要素です。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると子育てをする飼育部屋のケージに移動し、母猫はそこで澤田ブリーダーに見守られながら出産をします。

「マンチカンは足長と短足とを出産しますが、母猫のお乳を吸う子猫同士の争奪戦に、短足の子猫はどうしても負けてしまいます。短足の子猫は産まれてしばらくは手足を上手に使えないので、頭だけ振りながらお乳に向かいますが、足長の子猫は長い手足でそれを阻止します。どうしても負けてしまうので、私が短足の子猫をお乳に吸い付かせたり、哺乳をしたり、生後1カ月の離乳時期までは体重を管理しながら、注意深く見守る必要があります」と澤田ブリーダー。

そのままにしておくと体の大きさに差が出てしまい、発育不良で命にかかわる事態になることもあるとか。マンチカンは育てるのがたいへんと聞きますが、そこにはそんな事情があったのです。生後1カ月間は、より気を張っての子育てとなります。澤田ブリーダーの愛情が子猫の成長を促し、離乳が始まると子猫たちは少しずつケージの外に出て、いろいろなことを経験します。親猫や兄弟姉妹と遊びながら、澤田ブリーダーと接しながら社会性を身に付けていきます。生後60日で1回目のワクチン接種。その後、2~3日後から直接のお迎えであれば引き渡しが可能。空輸の場合は生後60日以降で、2回目のワクチン接種が済んでからの引き渡しになります。このように、愛情をたっぷり受けた子猫たちはすくすくと育ち、新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

澤田ブリーダーによると「長毛の子はダブルコートで被毛が厚いので、毎日のブラッシングと1カ月に1回はシャンプーが必要です」とのこと。個体差はありますが、シルキーな被毛で、毛玉になりやすい子もいるので、定期的なお手入れをオススメしているそうです。短毛でもほかの猫種より被毛が長めで厚いので、同じようなお手入れが必要となります。

とても活動的な猫種なので、素早く、どこにでも入り込んでしまいます。タンスなどに閉じ込めてしまうことがありますので、注意が必要だそうです。また、足が短いので太りすぎると腰に負担がかかります。適正な体重を維持するように気をつけましょう。わからないことがあれば、いつでもアドバイスを受けることができ、譲渡の際には、しっかり契約書を交わしているそうなので、飼い主は安心して子猫を迎えることができます。

猫舎トピックス

澤田ブリーダーご夫妻は愛玩動物使用管理士(2級)、家庭動物販売士、ペット介護士、ペットセラピストの資格を取得している頼もしいブリーダーです。また、日本アニマル倶楽部販売代理店もしているので、ペット保険に関しても相談することができます。現在、純血種のマンチカンの子猫が産まれています(※9月2日現在)。興味のある方は、Webサイトから問い合わせてみてください。

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