ハンターだけど甘えん坊なブリティッシュショートヘア

[2016/09/23 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

猫種:ブリティッシュショートヘア
猫舎名:Catteryna Kanesei(キャッテリーナ カネセイ)
ブリーダー/動物取扱責任者名:清水 修/蒔田和子
登録情報:第227212027号
繁殖歴:6年
住所:静岡県焼津市駅北
電話:054-626-0005
メール:catterynakanesei@gmail.com
Webサイト:http://www.catteryna-kanesei.com/

静岡県・焼津市の焼津駅からほど近い住宅地の中にある「Catteryna Kanesei(キャッテリーナ カネセイ)」。自社ビルオフィスの3Fにキャッテリーがあります。猫たちは特注の独立した広いケージで優雅にくつろぎ、広いリビングでは自由に動き回っています。まるで猫マンションといったリッチな空間を持つキャッテリーです。「見学に来られた方は、猫カフェのように何時間も遊んでいきますね。そのうえで気に入った子猫を家族に迎えてくれています」と清水ブリーダー。のびのびと過ごせる、ストレスフリーの飼育環境をとても大切に考えています。

また、水産加工会社を経営していることもあり、キャッテリーの衛生面についても徹底した管理をしています。ペットとして飼い始めたベンガルに魅了され、会社経営の傍らブリーダーとしての道がスタートしました。「もともと凝り性な性格のため、理想的な猫の姿を求めるがあまり、ブリードの世界にどっぷりと浸かっています」と笑います。後進のブリーダーを育てることにも力を注いでいて、リピーターの多いキャッテリーです。

ブリティッシュショートヘアの特徴と魅力

イギリスに起源をもつ歴史の古い猫です。農家などでネズミを捕る害虫駆除用の猫として活躍していました。ベルベットのような厚みのあるコートは、寒冷地であるイギリスで生きていくために必要な特徴です。また、しっかりとした筋肉質な体型は、ネズミを捕るというかつての働きに必要な要素でした。おだやかな気質で、賢く、甘え上手。ペットとしての素質にあふれる猫と言えます。

「わが家の猫は丸くて、鼻が短くて、頭が大きくて、よいタイプをしています。また、ブリティッシュブルーと言われる代表的なブルーカラーだけでなく、さまざまなカラーの子猫が産まれるのも、ほかにはないわが家の特徴です」と清水ブリーダー。確かに親猫たちは幅広の丸い顔で、愛嬌があり、とても魅力的です。年齢を重ねないとその特徴が表れにくいのですが、子猫たちにもいずれはそうなるであろうという片鱗が見られます。そして、本当にさまざまなカラーがいて、ブリティッシュショートヘアの新たな魅力を発見することができます。「おだやかな性格の子が多く、落ち着きがあり、大きな声で鳴くこともありません。初めて猫を飼う方にもオススメの猫種です」と清水ブリーダーは話します。人懐っこい親猫たちからは、愛情をかけて育てられていることがうかがえます。

飼育環境

オフィスとしても使用しているビルの3F部分がキャッテリーとなっています。まずは手を消毒し、防菌加工されたスリッパに履き替えて入室します。それは、外部からウイルスや菌などを持ち込まないようにするためです。大きな空間を格子状の網でいくつかに区切り、その一つひとつが大きなケージになっています。室内は空調や温度管理がしっかりされていて、嫌なニオイもなくとても快適です。ケージの中には特注でつくられたキャットタワーやキャットウォークが設置され、猫たちは自由に動き回り、好きな場所でくつろいでいます。使用されている木材にも防水加工を施し、万が一猫がスプレーをしても染みこまない処理をしています。

また、猫を洗う設備も整えられています。さらに奥には子猫や繁殖中の親猫が暮らすケージを併設したリビングがあります。驚くほどの広さのリビングスペースは、猫たちの遊び場になっていて、まるで運動会のようです。見学の際には、元気な猫たちが出迎えてくれます。「人体に影響のないpH2.0という酸性剤を月1回噴霧しています。さらに、猫のスプレーなどにはpH13.5という超アルカリ性剤を使用してニオイも菌もすべて除去します」と説明するように、衛生管理を徹底しています。

それは、清水ブリーダーが水産加工会社のオーナーであることにも関係しています。「食品加工においては、安心・安全は最優先です。当社も2012年8月に国際標準の食品安全マネジメントシステムであるISO22000を取得しました。安心・安全面は、猫の繁殖の現場においても同じだと考えています」と清水ブリーダーは熱く語ります。ここまで衛生管理を徹底しているキャッテリーは見たことがありません。清水ブリーダーの本業での経験が大いに生かされています。飼い主にとって、とても安心できる飼育環境です。

ブリードの考え方

「ブリティッシュショートヘアはこうでなければ、というこだわりの顔とタイプがあります。それを保つために、また健康的な子猫を産出するために、ラインブリードとアウトブリードを交互に行っています」と清水ブリーダー。アウトブリードは血統が遠いために産まれる子猫のタイプが安定しないという面もあります。その中でも理想とするタイプに近い子を残し、次は比較的血統が近いラインブリードをしてタイプを修正していくそうです。

また、過剰に出産させないという考えも持っています。あまり出産をしないと子宮蓄膿症になりやすいという人もいますが、母猫には過剰なストレスを与えないようにしています。個体差もありますが母猫の健康を第一に考え、個々に配慮しながら繁殖をしているそうです。「ブリティッシュショートヘアの場合、難しいのがB型の血液型が40%いることです。B型の猫にA型の猫を交配すると、母猫と血液型が異なる子猫は死産か出産直後に死んでしまいます。事前に血液型を調べて、不幸な子猫を産出しないよう正しい繁殖をしなければいけません」清水ブリーダーは、しっかりとした管理をしながら、より魅力あふれる猫を産出する努力をしています。

遺伝的疾患についての対応

「ブリティッシュショートヘアは古くから存在する猫種のため、丈夫で、遺伝的疾患が少ないと言われています。わが家では遺伝子疾患はこれまで出ていませんので、毎年のワクチン接種時の健康診断で管理しています。もし、何かあればすぐに対応します」と清水ブリーダー。飼い主としても安心できます。「ただ、遺伝的疾患を心配する前に、ケガや病気での輸血が必要な場合に備えて、飼い猫の血液型を調べておくことをオススメします。猫は血液が違う相手との輸血にはショック状態を引き起こすことがあります」とのこと。B型が多いというブリティッシュショートヘアを飼っている飼い主は注意が必要です。

引き渡しまでの生活環境

母猫は産室となるケージで子猫を産みます。生後2カ月、ワクチン接種の時期まで、母猫と清水ブリーダーの愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。その後、子猫たちは広いリビングスペースで遊びながら、さまざまなことを学び、社会性を身に付けていきます。「早ければ生後70日、遅くても生後90日までには、新しい飼い主のもとへ巣立っていきます。子猫の成長や飼い主の状況を考慮しながら、引き渡しの時期は決めています」と清水ブリーダー。子猫の幸せを考えて、安易な引き渡しはしていません。清水ブリーダーの子猫に対する深い愛情を感じます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

ブリティシュショートヘアは短毛種なのであまり手入れは必要ないとのこと。「たまにブラッシングしてあげるとよいです。汚れたときにはタオルなどで拭いてあげれば充分です。ただ、個体差はありますが、男の子の場合は被毛が油っぽくなることがあるので、その場合はシャンプーが必要ですね」と清水ブリーダー。飼い主には少しでも分からないことがあれば、すぐに連絡してくださいと伝えているそうです。「ものすごいスピードで対応しますよ。魚屋だから、物事も白黒ハッキリさせます。」と豪快に笑います。誰もが“頼れる大将”という印象を持つことでしょう。リピーターが多いブリーダーなのもうなずけます。

猫舎トピックス

清水ブリーダーは、愛猫のためにフードをつくってしまいました。使用している原料は、人間が食べる刺身用に使用されるマグロを使っています。「マグロは低カロリー・高タンパクで、猫のフードとしてとても適しています。さらに、必須アミノ酸のタウリン、皮膚の健康維持や毛づやに効果があるといわれているコラーゲンを配合しました。マグロ屋としての渾身の自信作です」とのことです。大量生産はしていないので、一般には流通していません。興味のある方は、Webサイトから注文して試してみてはいかがでしょうか。

[編集部]