盲導犬や警察犬でお馴染みのラブラドール・レトリーバー

[2016/08/30 6:00 am | 編集部]

ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:ラブラドール・レトリーバー
犬舎名:Mother Planet Kennel(マザープラネットケンネル)
ブリーダー/動物取扱責任者名:二階堂 浩
登録情報:第59-0384号(販売)
繁殖歴:15年
住所:埼玉県東松山市宮鼻
電話:0493-81-7490
FAX:0493-81-7491
メール:info@motherplanet-kennel.com
Webサイト:http://www.motherplanet-kennel.com

埼玉県東松山市の田園風景が広がるのんびりとした場所にある「Mother Planet Kennel(マザープラネットケンネル)」。事務所兼犬舎には飼育施設、屋外と屋内にドッグランを備えています。ここは黒ラブとチョコラブを専門に繁殖している犬舎です。15年ほど前にゴールデン・レトリーバーを飼うことをきっかけに、表情豊かなレトリーバー系の魅力に惹かれ、黒ラブとチョコラブを繁殖するブリーダーの道へと進みました。当時、お世話になっていた訓練士やブリーダー、獣医師と接する中で「社会化期の重要性」を知ることになります。この考え方に大きな感銘を受け、ブリーダーになる決意をしたそうです。二階堂ブリーダーは、生後90日まで子犬を手元に置き、親や兄弟姉妹とともに過ごすことの大切さを実践している、数少ないブリーダーです。社会化期を有意義に過ごすことで、性格がよく、飼いやすいラブラドール・レトリーバーの作出を目指しています。

ラブラドール・レトリーバーの特徴と魅力

ラブラドール・レトリーバーは、その名のとおり、網にかかった魚や水鳥を回収する犬(レトリーバー)として改良された犬種です。筋肉質な体格で、幅広の頭部と頑丈な顎を持ち、回収した魚や水鳥を傷つけることなく、運ぶことができます。被毛のダブルコートは水をはじき、泳ぐときに舵の役目をするというオッター・テール(カワウソの尾)や水かきのついた足も大きな特徴です。

「わが家のラブラドール・レトリーバーは健康であることに尽きます。表情が豊かで、性格は天真爛漫で明るいですね」と二階堂ブリーダー。黒ラブやチョコラブはイエローラブよりもやんちゃと聞いたことがありますが、カラーによる性格の違いはないそうです。ラブラドール・レトリーバーは盲導犬や警察犬として活躍し、いつも隣におとなしく座っているというイメージがありますが、3歳くらいになるまでは元気いっぱいだそうです。頭がよいので、いたずらも手が込んでいるとか。できるまでコツコツと何度も同じことを繰り返すマメさや、1回覚えたことは忘れないという学習能力の高さには驚くばかり。「若いうちはやんちゃでおてんば」、そのイメージで成長を楽しんでもらいたいということです。

飼育環境

事務所兼犬舎は田畑に囲まれた広い敷地にあります。近くまで行くと、すぐに犬舎の場所がわかります。大型犬が十分に走り回れる広さのドッグランがあり、事務所の1Fにも屋内ドッグランが完備されています。その隣にある犬舎でラブラドール・レトリーバーたちが快適に過ごしています。犬舎は排水設備も整えられていて、とても清潔です。犬舎の主要箇所には24時間監視できるカメラが設置されており、2Fの事務所で見ることができます。

「何かあったときには、すぐに駆けつけて対応できるようにしています」と、万全なセキュリティー体制が整っています。「別の場所でしたが、2012年に落雷からの感電で親犬たちを亡くしてしまった経験があります。だから、2度と同じことが起こらないように施設も設備も万全に整えました」と話してくれました。きちんと整備された飼育環境を見れば、二階堂ブリーダーのラブラドール・レトリーバーに対する追悼の思いと深い愛情が感じられます。たくさんの思いが込められた飼育環境です。

ブリードの考え方

二階堂ブリーダーは、親犬をすべて犬舎で保有しています。子犬の見学に来た際には、両親犬を見ることができます。子犬を迎えようと考えている人には、とてもうれしく、安心できることでもあります。広いドッグランで毎日しっかり運動した健康な親犬をブリードのラインに入れ、母犬の出産は年に1回としています。出産後に十分に体力を回復してから、次の出産に臨んでいるそうです。「健康な子犬は健康な親犬からでなければ産まれません」と二階堂ブリーダー。何よりも健康を第一に考えて繁殖をしています。

遺伝的疾患についての対応

レトリーバー系は股関節形成不全が多いのですが、二階堂ブリーダーはきちんと親犬を検査して対応しています。「遺伝的疾患は親犬がクリアであっても、100%防げるわけではありません。隔世遺伝やその先からの遺伝もありうるからです。ですが、できる限り防ぐよう努力しています」とのこと。この疾患には後天的なものもあり、成長期の骨がやわらかい時期の運動にも影響し、この時期に無理な運動をさせるのはよくないとも言われています。また、社会化期にほどよい運動と日光に当たることで、後天的なものを多少なりとも防げるというデータもあることから、さまざまな観点から対応しているそうです。

引き渡しまでの生活環境

子犬は生後3カ月、2回目のワクチン接種の時期まで、親犬の愛情を受けながら兄弟姉妹と過ごします。二階堂ブリーダーはこの期間がとても重要だと考えています。「社会化期とは、子犬から見たリーダーや仲間、さらに外部の人間や犬などになついていく過程のことを言います。この時期がもっとも大切であり、子犬の生涯を決めるほど重要な時期です。 社会化期は生後3週~12週(3カ月)。 この時期に親犬や兄弟姉妹と遊んだり、ケンカしたりしながら多くのことを学びます。その経験がほかの犬や人間と上手に付き合っていく能力(社会性)を育成し、成犬になってから役立つことになるのです。早期に親犬から引き離されたり、人間との接触のない子犬はよきパートナーになる可能性が薄くなり、問題行動をとる可能性が高くなります」と二階堂ブリーダーは説明します。

マザープラネットケンネルで産まれた子犬たちは、この社会化期を経て、新しい飼い主のもとへ巣立っていくので、問題行動は極めて少ないということです。ラブラドール・レトリーバーは大型犬ですので、生後3カ月まで手元で育て上げるのはとても大変なことで、犬に対する愛情がなければできることではありません。「社会化期の重要性をもっと広めていくことがブリーダーとしての使命です」。子犬たちは親犬と二階堂ブリーダーの愛情をたっぷり受けて巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

「アドバイスはいつでもお受けします。しつけや運動、お手入れは無理をせず、飼い主の生活に合わせて、できる範囲でしてあげてください」と飼い主に伝えているそうです。無理せず飼うことで気負いがなくなり、よりよい関係が築けるとのこと。ふだんのお手入れはタオルで体を拭いてあげる程度でよいそうです。ただ、ダブルコートであるため、シャンプー後などは表面だけでなく、毛をめくって中まで乾かすことが大切。皮膚は強いほうではなく、乾かしが足りないと蒸れて、すぐに皮膚病になってしまうそうです。飼い主は短毛だからといって安易にシャンプーが楽と思わずに、ラブラドール・レトリーバーの特性をきちんと理解して、お手入れをする必要があるということです。

また、耳が垂れていて湿気がたまりやすいので、定期的なお手入れが必要。しつけは物事をよく吸収する1歳までにしておくこと。アイキャッチをよくする犬種なので、的確な方法でよいことや悪いことをきちんと伝えれば理解するそうです。そして、注意すべきことは「誤飲」です。軍手やタオルなどを咥えていたかと思うと、そのまま食べてしまうことがあるそうです。食べてしまうと嘔吐・下痢などの症状が出ますが、病院に行っても布はレントゲンでは写らないので原因が特定できません。命に関わることになりますので、誤飲してしまうようなものはラブラドール・レトリーバーのまわりには置かないようにすることが賢明です。

犬舎トピックス

飼い主のもとへ巣立っていった子犬たちの「里帰り」の思いを込めて、ペットホテルをオープン。飼い主が安心して預けることができる施設をつくったそうです。「母犬は子犬が里帰りすると、自分の子だとわかるようです」と二階堂ブリーダー。兄弟姉妹などファミリーで出会うこともあるそうです。

[編集部]