プロをはじめ、トリマー&ドッグトレーナーの卵が大集結!

「全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテスト」レポート

[2016/11/10 06:00 | 編集部]

愛犬と暮らし始めると、トリマーやドッグトレーナーなど、さまざまな場面でプロのお世話になることが多いかと思います。

そんなプロフェッショナルや金の卵が集まり、日々磨き上げた技術や感性を最大に発揮し、腕を競い合う「全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテスト」が10月26日に東京武道館で開催されました。この競技会を取材してきましたので、写真とともにご紹介します。

今年で13回目を迎える「全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテスト」

全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテストは、「トリミング競技」「家庭犬訓練競技」「デザインカットコンテスト」の3部門で競技が行われました。

トリミング競技は、学生の部と一般の部に分かれ、それぞれ「初級」「中級」「上級」の3クラスが設定され、学生の部には44名、一般の部には13名がエントリー。そして、下記の条件に応じて、制限時間の2時間以内にトリミングを仕上げていきます。

学生は44名がエントリー。みんな真剣な表情でカットを進めます

    初級:指定犬種におけるペットクリップ、ショークリップ
    1.トリマーとしての正しいマナー
    2.犬・道具・器具の扱い方
    3.運動性のある順序よい作業進行
    4.グルーミング(ベーシック)の仕上がり
    5.真っ直ぐにトリミングができる
    6.左右対称のトリミングができる

    中級:指定犬種内におけるペットクリップ、ショークリップ
    ※初級クラスを基本に以下の項目を審査
    1.犬の特性を理解してトリミングができる
    2.立体的なトリミングができる
    3.全体のバランスが図れる

    上級:指定犬種内におけるショークリップ
    ※中級クラスを基本に以下の項目を審査
    1.犬の特性を理解してトリミングができる
    2.長所・短所を見分けたトリミングができる
    3.歩様により、カットスタイルが保持できる
もうプロでも通用するのでは? と思うほどの腕前

トリマーを夢見る学生がエントリーの中心となっていますが、真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。そして、素人目線ではありますが、見事なトリミングのテクニックに見とれてしまいます。

また、トリミング競技の隣では、デザインカットコンテストも同時に開催されました。実際に活躍中のプロのトリマーと学生の総勢35名がエントリー。それぞれがデザインカットのテーマを掲げて競技に挑みます。

デザインカットコンテストには35名がエントリー

「カット技術」「基礎デザイン力」「フェイスメイク」「一般共感性」「独創性」の項目に、仕上がりスピードやドッグケア(犬への負担の少ない接し方)のボーナス項目としてポイント合計を競い合います。

テーマに合わせて、犬たちはどんどんオシャレなスタイルになっていきます

ちなみに、どちらの競技も制限時間は2時間となっており、開始60分後にはモデル犬に10分間の休憩を設けるルールとなっています。

2時間の制限時間内には、犬の休憩時間も設けられています
デザインカットコンテストの優秀賞などは一般参加投票で決まります

競技が終了すると、全員がその場で犬と一緒に審査を待ちます。トリミングテーブルの上の犬たちも一緒におとなしく待っているのに驚きます。

審査員が各テーブルをまわり、項目ごとに審査していきます。その間も犬はおとなしく待っています
デザインカットコンテストの優秀賞などは一般参加投票で決まります

そして、家庭犬訓練競技会には総勢59名がエントリー。こちらは「初級」「中級・上級」「上級・アジリティー」の部門で腕を競い合いました。


    初級:5m直線コース
    1.オスワリ:スタート地点で「スワレ」の状態でアイコンタクト5秒間
    2.フセ:スタート地点で「フセ」の状態でアイコンタクト5秒間
    3.オスワリ&マテ:「スワレ」の状態から「マテ」を指示し、リード1本分離れ、アイコンタクト5秒間。その後ヒールポジションに戻る
    4.フセ&マテ:「スワレ」の状態から「マテ」を指示し、リード1本分離れ、アイコンタクト5秒間。その後ヒールポジションに戻る
    5.オイデ:「スワレ」の状態から「マテ」を指示し、リード1本分離れ、自分のタイミングで犬を呼び、対面停座させたあとにヒールポジションにつける
    6.脚側歩行(往復):「アトへ」の声とともに歩き出し、コースを往復。往路の折り返しでは犬に内回りさせて、復路では外回りさせてスタート地点時と同様の体勢に戻る

    中級・上級:Z字コース
    ※初級と同じ内容だが、コースがZ字になり、行進しながら課目を行うため難易度が高い。さらにアイコンタクトは10秒間と長くなる。
    1.オスワリ
    2.フセ
    3.オスワリ&マテ
    4.フセ&マテ
    5.オイデ
    6.脚側歩行(片道)

    上級・アジリティー
    ハードルなどのジャンプ障害を中心としたコース。競技タイムだけでなく、確実に各々の障害をクリアすることがポイントとなる。
アジリティーの動画です

犬と息の合った結果を出して笑顔の参加者もいれば、本番で力を発揮できずにくやしそうな参加者も。アイコンタクトで数秒間「マテ」ができるだけでも、すごいと感じる読者の人も多いでしょう。そして、指示に一生懸命応える犬たちの姿も印象的です。

競技会の最後には、デザインカットコンテストに出場した参加者と犬のペアがパレードを行いました。個性的なデザインカットの犬たちは、また後日ギャラリーページでご紹介します。

どの参加者も真剣な表情で競技に取り組み、競技終了後には犬を褒めて、やさしく撫でながら見せる笑顔がとても印象的でした。プロの技も間近で見られるのはもちろん、こんな人たちがペット業界を目指していたり働いているのかと、うれしい気持ちにさせられる競技会でした。

閉会式では犬たちも一緒に整列
[編集部]