シニア猫の床ずれ対策や介護サービスの利用について

[2016/09/14 6:00 am | 編集部]

Q:寝たきりになった場合に、床ずれを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

A:適切なベッドと寝返りケアが大切!

長時間同じ姿勢を続けていると、圧迫された部分の血流が悪くなり、皮膚がめくれたり、炎症が起こったりします。それを床ずれといいます。ひどくなるとその部分が壊死してしまいますので、介護で床ずれを防いであげる必要があります。

床ずれができやすいところは、頬、肩、腰、足首、踵などの骨が出っ張っている部分です。適切なベッドを用意して、床ずれを予防してあげましょう。

  • 身体の大きさに合うサイズ
  • 体圧分散できる高弾発・低反発な素材
  • 抜け毛が付きにくく、掃除がしやすい素材
  • 洗濯ができる素材
  • 夏は通気性がよく、涼しい素材
  • 冬は保温性が高く、体温を逃がさない素材

そして、2時間に1回は寝返りを打たせてあげましょう。皮膚が赤くなる、擦れて毛が薄くなるなどの症状が見られた場合は、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。何より、悪化させないことが大切です。

Q:介護が大変なのですが、利用できるサービスはありますか?

A:ひとりで抱え込まず、介護サービスを利用しましょう。

介護に疲れて、体を壊してしまう飼い主もいます。心身ともに健康でなければ、猫を看病することはできません。介護サービスを使って、リフレッシュする時間をつくりましょう。

1.動物介護士による訪問介護サービスを利用する
介護方法のアドバイスをしてくれたり、飼い主の外出時に食事やトイレなどの世話をしてくれます。

2.動物病院の獣医による往診サービスを利用する
何らかの事情で動物病院に連れていけない猫や飼い主のために、往診を引き受けてくれる動物病院もあります。また最近では往診専門で開業している獣医もいます。

3.デイケア(日帰り)・ショートステイ(宿泊)のサービスを利用する
日帰りや宿泊のサービスを備えた、動物病院や施設があります。日常の必要な介護を代わりに引き受けてくれます。

[編集部]