「東京キャンピングカーショー2016」が7月2日(土)・3日(日)に東京ビッグサイトで開催されました。国内最大規模のキャンピングカーの祭典ということもあり、全国各地から集まった約160台のキャンピングカーがズラリと勢ぞろい。キャンピングカー人気を感じさせる盛況ぶりでした。
日本RV協会の調査によると、2015年時点でのキャンピングカー総保有台数は9万5100台。2005年の5万台なので、10年前に比べて約2倍の市場へ拡大しています。
また、国内で生産されているキャンピングカーの台数は、2015年時点で4968台となっており、2014年の4434台に比べて112%の伸びとなっています。キャンピングトレーラーやバスコンなどの大型キャンピングカーの生産台数は減少していますが、軽キャンピングカーなどの小型車が人気となっており、総体的なキャンピングカー生産台数増の底上げにつながっています。
かつては、キャンピングカーといえば、“本格的なアウトドアレジャーを楽しむ人が乗るクルマ”というイメージがありましたが、最近は「車中泊」を楽しむライトユーザーも増えており、キャンピングカーの楽しみ方が幅広くなっています。そうしたキャンピングカーの人気もあり、今回のテーマは「十車十色の夏がくる」。そんなイベントの様子をご紹介します。
愛犬同伴での来場者も多く、熱心に個性的なキャンピングカーをチェックしている姿も印象的でした。小型犬と来場されていた年配のご夫婦に話をうかがったところ、「小型犬とはいえ、歳を取ると電車での旅行はたいへん。クルマならのんびり気兼ねなく旅行ができるから。大きなキャンピングカーの運転は無理だけど、ふつうのクルマなら楽しく旅に行けそう」と答えてくれました。多頭飼い(5頭)のご夫婦の場合は「これだけいるから(笑)さすがに家族や友人にも預けられないし、だったら一緒にクルマで旅行に行きたい」とのこと。また、小型犬を連れたご夫婦は、「初めてのクルマの購入を考えているんですが、日常でもキャンプでも両方使えるクルマにしたいと思っています。いつか犬と子どもとキャンプに行きたい」と笑顔が印象的でした。
軽キャンパーやミドルキャンパーが人気となっていますが、もちろん本格的なキャンピングカーも多数展示されていました。最近では、レンタルキャンピングカーも増えており、目星のモデルが決まってきたら、購入前に実際にレンタルキャンピングカーを利用する人が増えているそうです。この夏にレンタルキャンピングカーで旅をしてみるのもいいかもしれませんね。