高齢化が進む犬たちの「老犬ホーム」の利用状況とは?

[2016/05/16 6:00 am | 編集部]

2015年の犬の平均寿命は14.85歳(ペットフード協会調べ)。愛犬が長生きしてくれるのは喜ばしいことですが、高齢化が進むにつれて介護という現実に直面する可能性も高くなります。

そんななか、老犬介護のための情報提供サイト「老犬ケア」は、全国の老犬ホーム利用状況や利用料金の調査結果を発表しています。

老犬ホーム入居頭数は209頭。相談のあった平均年齢は13.7歳

2016年3月末時点での老犬ホーム入居頭数は209頭という調査結果が出ています。また、2015年4月から2016年3月に老犬ケアの相談デスクに寄せられた相談のうち、68%が老犬ホームへの入居関連となっており、相談の愛犬の平均年齢は13.7歳で、最高年齢は20歳とのこと。

また、最低年齢は3歳となっています。愛犬が若年期であっても、病気療養など飼い主の急激な環境変化の発生、高齢の飼い主が将来に向けての備えとして、検討している様子がうかがえる結果となっているそうです。

老犬ホームの年間利用料金の平均は約56万円

全国79の老犬ホームを対象に、小型犬(10歳)をモデルとした場合の料金について、各施設ホームページ等をもとに老犬ケアが独自に情報収集し、料金が判明した66施設を集計

全国の老犬ホーム年間利用料金の平均は56万6407円で、最高額は162万円、最低額は23万円という結果に。全体の45.5%にあたる30施設が入所の際に入所金(※1)を設定しており、その平均は15万7545円。最高額は162万円で、最低額は1080円とのこと。

また、全体の37.9%にあたる25施設が入所の際に保証金・医療費(※2)を設定しており、その平均は8万896円。最高額は36万円で、最低額は2万円とのこと。

愛犬が高齢となっても健康体で、飼い主と一緒に暮らせるのが理想ですが、現実問題として、これだけのお金がかかっている現実もあります。今後も高齢化は進んでいくでしょうし、特にこれから犬を飼いたいと考えている人は、こうした現実もしっかり頭に入れておく必要があります。

(※1)入所金:年間利用料金と別に入居時に支払う料金であり、原則として返金・精算のないもの(途中解約等の場合の返金・精算を除く)
(※2)保証金・医療費:年間利用料金と別に入居時に支払う料金であり、入居中に利用料金以外にかかる費用をあらかじめ立て替え分として支払うもの。契約終了時に生産を行い、飼い主に返金される

[編集部]