シニア期を迎えた犬の認知症と予防について

[2016/05/19 6:00 am | 編集部]

Q:認知症の予防に効果的なものはありますか?

A:脳を活性化させましょう!

犬の場合は若いころから散歩などに行き、さまざまな環境に慣れています。シニア期を迎えても変化を柔軟に受け入れることができます。認知症を予防するために、脳を活性化させる遊びや飼い主とのコミュニケーションなど、早期からの工夫が大切です。

・毎日の散歩コースや時間を変えてみましょう
新しい環境や犬に出会うことで、それが刺激となり、脳の活性化が期待できます。

・遊んでいるおもちゃに知育玩具を入れてみましょう
いわゆる頭の体操です。さまざまなものが販売されているので、簡単なものからチャレンジするとよいでしょう。

・マッサージなどはとても有効です
飼い主とのコミュニケーションは犬に安心感を与えます。特にマッサージなどのスキンシップはとても有効的です。硬くなった関節にも効果があり、血行もよくなるので、脳の活性化が期待できます。

Q:認知症の症状を教えてください。

A:認知症は動物病院での判別が必要です。

認知症は、老化による脳機能の低下により発症すると言われています。ほかの病気との判別が難しいので、次のようなサインが見られたら、かかりつけの動物病院で診てもらうことをオススメします。

  • ふらふら歩くようになる
  • ぐるぐる回るようになる
  • 部屋の隅など狭いところに入って後退できなくなる
  • 夜鳴きをするようになる
  • 突然、甘えてくるようになった
  • 突然、攻撃的になった
  • トイレをよく失敗するようになった

Q:認知症になりやすい犬種は何ですか?

A:柴犬などの日本犬に多いと言われています。

どの犬種でも認知症は見られますが、特に柴犬などの日本犬や日本犬系の雑種に多いといわれています。その理由は明確になっていませんが、一説によると、急激な食生活の変化が原因ではないかと考えられています。

Q:認知症を予防することはできないのでしょうか?

A:完全な予防法はありません。

認知症を完全に予防することはできませんが、脳を活性化させるような刺激的な散歩や頭を使う遊びを行ってあげることが大切です。また、人間と同じように、魚に含まれるEPAやDHAを積極的に摂取できるよう、食事やサプリメントを工夫して与えるといいでしょう。

[編集部]