【レポート】第12回全国トリミング家庭犬訓練競技会

[2015/11/13 12:00 pm | 編集部]

ペットサロンでトリミングをしてもらったり、しつけ教室に通ったり、犬を飼っているとさまざまな場面でプロのお世話になることが多いでしょう。

10月30日(金)に東京武道館で「全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテスト」が開催されました。今回で12回目となる競技会は、プロを目指す数多くの学生やすでに活躍されているプロの参加者たちが、日々磨き上げた技術や感性を最大に発揮し、腕を競い合う大会となっています。この大会のレポートを写真とともにご紹介します。

全国トリミング・家庭犬訓練競技会/デザインカットコンテストは、その名のとおり、「トリミング競技」「家庭犬訓練競技」「デザインカットコンテスト」の3部門で競技が行われました。

トリミング競技は、初級・中級・上級の3クラスに84名の学生やプロがエントリー。制限時間の2時間以内に、それぞれのクラスでの条件に応じてトリミングを仕上げていきます。


    初級:指定犬種におけるペットクリップ、ショークリップ
    1.トリマーとしての正しいマナー
    2.犬・道具・器具の扱い方
    3.運動性のある順序よい作業進行
    4.グルーミング(ベーシック)の仕上がり
    5.真っ直ぐにトリミングができる
    6.左右対称のトリミングができる

    中級:指定犬種内におけるペットクリップ、ショークリップ
    ※初級クラスを基本に以下の項目を審査
    1.立体的なトリミングができる
    2.全体のバランスが図れる

    上級:指定犬種内におけるペットクリップ、ショークリップ
    ※中級クラスを基本に以下の項目を審査
    1.犬種を理解してのトリミングができる
    2.長所・短所を見分けたトリミングができる
    3.歩様により、カットスタイルが保持できる

エントリーの中心は学生たちですが、真剣な表情でトリミングを進めていきます。競技が終了すると、全員がその場で犬と一緒に自分の審査を待ちます。トリミングテーブルの上の犬たちも一緒に、しかもおとなしく待っているのが印象的でした。

上級クラスでは、トリミング終了後に指定のコースを一周して、カットが崩れないかも審査されます。

家庭犬訓練競技は、88名の学生やプロがエントリー。オビディエンス(服従)やアジリティ―が行われていました。担当の犬と息のあった結果を出して笑顔の参加者もいれば、練習よりもうまくいかずにくやしそうな参加者も。一生懸命がんばる犬たちの姿もかわいらしく、ただ見ているだけでも楽しい時間を過ごすことができます。

アジリティーの動画です

デザインカットコンテストは、プロが中心となりますが31名がエントリー。「カット技術」「基礎デザイン力」「フェイスメイク」「一般共感性」「独創性」の項目に、仕上がりスピードやドッグケア(犬への負担の少なさなど)がボーナス項目としてポイント合計を競います。

どの参加者も真剣な表情で競技に取り組んでいますが、競技が終わると犬たちをとても大切にしている気持ちが伝わってくるのが印象的でした。たくさんのプロの技を身近で見られる貴重な体験ができます。無料で入場できますので、来年はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

[編集部]