猫は新しい環境にとても緊張しています。そっと見守りましょう。
01:落ち着いて過ごせる場所を
猫は新しい場所に来ると、緊張したり怖がったり、ストレスを感じます。大きな声や物音にもとても敏感に反応します。小さなお子さんがいる場合はとくに注意が必要です。家の中の静かな場所にケージを用意し、安心して過ごせるスペースをつくってあげましょう。初日はなるべくそっとしておくことが大切です。無理して遊んで疲れさせないようにしましょう。とくに寝ているときにはそっとしておきましょう。
02:フード・水
安心して過ごせるスペースの近くにフードと水を用意してあげましょう。ただ、初日はとても緊張しているので、飲んだり食べたりしない猫もいます。その場合は、水分が多くて匂いが強いウェットフードを用意してみます。食べなくても元気であれば心配はいりません。落ち着いたら徐々に食べ始めるでしょう。
フードは生後6カ月までは1日3~4回、それ以降は1日2回、定時に与えてください。少しずつしか食べられない子猫には回数を増やして与えます。残したフードは時間とともに酸化や劣化をするので、できるだけ早く片づけて処分しましょう。水はいつも新鮮なものを用意してください。
03:トイレを教える
安心して過ごせるスペースにトイレを用意してあげましょう。まずトイレに子猫を連れていき、そこから部屋の探検をスタートさせます。大抵の子猫は砂の感触でトイレを認識しますが、トイレから探検をスタートさせるとトイレの場所を認識しやすいのです。慣れるまでは何度かトイレに連れて行き、繰り返し教えるといいでしょう。
床の匂いを嗅ぎながらウロウロし始めたらおしっこの合図です。注意して見ているとわかります。その場合はすぐにトイレに連れて行きます。もしトイレ以外の場所で粗相をしてしまった場合には、匂いが残らないように十分に拭き取ってください。匂いが残っているとそこをトイレと勘違いしてしまいます。子猫のうちは遊びに夢中になって粗相をすることもあるので、叱らないであげましょう。
04:健康状態を見る
子猫は新しい環境のストレスで、体調を崩しやすくなります。風邪のような症状が出たり、下痢をしたりすることがあります。元気であれば大きな心配はいりませんが、数日続くようなら早めに獣医の診察を受けてください。子猫の症状は急変しやすいので、素人判断は禁物です。「くしゃみ」「鼻水」「目ヤニ」「下痢」といってもその原因はさまざまです。早め早めに対処することで、軽度な治療で済みます。猫に辛い思いをさせないよう、飼い主が責任を持って判断し、行動しましょう。
05:先住猫がいる場合は、焦らずゆっくりが大事!!
先住猫がいる場合には、ケージを用意することをオススメします。すぐに仲よくなる場合もありますが、多くの場合、いきなり対面するとどちらかが威嚇したり部屋の隅に隠れてしまったりします。お互いがほどよい距離を保ちながら、少しずつ打ち解けていけるように、新入りをケージに入れて様子を見ましょう。
しばらくすると先住猫は興味津々でケージに近寄り、新入りも先住猫に近寄るようになります。先住猫が近寄らない場合でも、新入りがケージから出たがったときには扉を開けて行動を見守りましょう。こうして新入りがケージから出る時間を徐々に増やしていけば、いつの間にか先住猫とも問題なく過せるようになるでしょう。仲よくなるまでの時間はそれぞれです。長い時間が必要なケースもあります。無理をせず、自然に仲よくなれるよう、気長に待つことが大切です。